流量計の不具合対策~Measures for flowmeter malfunction~

配管工のももが流量計の不具合対策について説明します♪

メーカー責任での不具合

さて、これまで「流量計の不具合」と呼ばれるものが、ほとんどの場合「ユーザー責任」で生じることを述べてきました。

しかし、「流量計そのものが本当の意味で不具合」の場合も時としてあります。

今回は、配管工として、メーカー責任での不具合について記載したいと思います。

<「メーカー責」の判定方法>

まず、結論から言いますと、メーカー責任の不具合の場合は「納入時点でちゃんと動作しない」場合がほとんどです。

なので、メーカーから製品が納入されたら、受入検査は必ず行ってください。

使い始めてから動作不良が起こったとなると、ユーザー責任とされ、メーカーは代品の提供等の対応をしてくれなくなる場合が多いです(実際、私の経験上、使い始めてからの不具合は大半がユーザー責任で生じています)。

ですので、まずは配管に取り付ける前に製品単体での動作確認を行います(私の場合は、可動部をペン等で押してみたり、息を吹き込んだりして、動くかどうか確かめます)。

また、流量計の精度面が気になるようでしたら、実液を流して、器差試験を行うのも一つです(経験上、流量計メーカーが精度(器差)外れの流量計を納めてくることは極めて稀ですが・・・)

ただこの際、間違っても製品を配管につなげたままフラッシング等は行わないようにしてください。これは言うまでもなく他の機器でも同様です。

こんなことを業界のベテランの方に言ったら怒られるかもしれませんが、実際の現場ではこのようなことが多々起こります。

どんな製品にも「保証期間」というのが存在しますが、これはあくまで「製品設計上の瑕疵があった場合の保証」です。

ですので、ユーザー責で生じた不具合に「保証期間」は存在しません。

「当たり前のことを当たり前に行う」。これがトラブル予防の最も合理的な方法だと考えます。

繰り返しますが、納品されたら受入検査(製品単体での動作確認)をしっかり行ことをオススメします。